不支給通知を受け取った直後に確認する3点 審査請求・再請求を選ぶ前の書類チェック
目次
障害年金の不支給通知が届くと、「もう受給できないのではないか」「何をすればよいのか分からない」と不安になる方は少なくありません。
しかし、不支給になったからといって、すべての方法がなくなるわけではありません。不支給となった理由を確認し、期限を把握し、提出した書類を見直すことで、審査請求または再請求を検討できる場合があります。
一方で、通知書をよく確認しないまま再申請を急いだり、期限を過ぎてから審査請求を考えたりすると、選べる対応が限られることがあります。
この記事では、不支給通知を受け取った直後に確認したい3点と、審査請求・再請求を選ぶ前に見直すべき書類を解説します。
不支給通知が届いても、すぐに諦めないでください
障害年金の不支給には、さまざまな理由があります。
- 障害の程度が年金の基準に該当しないと判断された
- 初診日を確認できなかった
- 保険料の納付要件を満たしていないと判断された
- 診断書や申立書だけでは、日常生活・就労への支障が十分に伝わらなかった
- 必要な書類の不足や、書類間の矛盾があった
不支給理由によって、その後に取るべき対応は変わります。
たとえば、診断書や申立書の内容が実態を十分に表せていなかった場合と、初診日資料が不足している場合では、集めるべき資料も、検討すべき手続きも同じではありません。
不支給通知を受け取った直後に確認する3点
1.通知書を受け取った日と、対応期限
まず確認したいのは、不支給決定を知った日と、審査請求を検討できる期限です。
審査請求には期限があるため、「少し落ち着いてから考えよう」と後回しにしていると、選択肢が限られることがあります。
不支給通知が届いたら、封筒も含めて保管し、以下をメモしておきましょう。
- 通知書が届いた日
- 決定通知書に記載されている決定日
- 不支給となった理由
- 審査請求に関する案内や期限の記載
期限の考え方は個別の状況によって確認が必要です。不支給通知を受け取ったら、早めに年金事務所または専門家へ相談することをおすすめします。
2.不支給となった「本当の理由」
不支給通知には、なぜ支給されないと判断されたのかが記載されています。
ここを確認せずに「もう一度申請すればよい」と考えても、前回と同じ資料・同じ説明で提出すれば、同じ結果になる可能性があります。
不支給理由は、大きく次のように分けて考えます。
| 不支給理由の例 | 確認したいこと |
|---|---|
| 障害の程度が軽いと判断された | 診断書に日常生活・就労上の困難が具体的に反映されているか |
| 初診日を確認できない | 受診状況等証明書、次の病院の記録、紹介状、受診履歴などを追加確認できないか |
| 納付要件を満たさないと判断された | 初診日の認定に誤りがないか、納付記録をどのように確認したか |
| 書類の内容に不足・矛盾がある | 診断書、病歴・就労状況等申立書、受診歴、就労状況の説明が一致しているか |
3.前回提出した書類一式
不支給後に最も重要なのは、前回どのような書類を提出し、何が書かれていたかを確認することです。
不支給通知だけではなく、可能であれば前回提出した以下の書類の控えを確認します。
- 年金請求書
- 診断書
- 受診状況等証明書
- 病歴・就労状況等申立書
- 不支給決定通知書
- 年金事務所から追加提出を求められた書類
「診断書には一人暮らしと書かれているが、申立書には家族が毎日生活を支援していると書いてある」「仕事について、診断書と申立書の説明が異なる」といった矛盾がないかを確認します。
審査請求と再請求、どちらを考えるべき?
不支給後の対応として、主に検討されるのが「審査請求」と「再請求」です。
ただし、どちらが適しているかは、不支給理由、通知からの経過期間、新しい資料を用意できるか、現在の症状などによって異なります。
審査請求を検討する場面
審査請求は、不支給という決定に対して不服を申し立てる手続きです。
例えば、以下のような場合に検討されることがあります。
- 提出した診断書や申立書から見ても、障害の程度に関する判断に疑問がある
- 初診日や納付要件の認定に誤りがあると考えられる
- 提出済みの資料を踏まえても、決定内容を見直すべき事情がある
審査請求には期限があるため、不支給通知を受け取ったら、まず期限を確認することが必要です。
再請求を検討する場面
再請求とは、前回の不支給後に、あらためて障害年金の請求を行うことです。
例えば、以下のような場合に検討されることがあります。
- 前回不足していた初診日資料を新たに取得できた
- 診断書や病歴・就労状況等申立書を、実態に沿って整理し直せる
- 症状が悪化し、前回より日常生活への支障が大きくなった
- 審査請求の期限を過ぎている
ただし、「前回不支給だったから、診断書だけ新しくしてもう一度出す」という進め方では不十分な場合があります。前回の不支給理由を確認し、何を補うべきかを明確にすることが重要です。
「障害の程度が軽い」と判断された場合の書類チェック
精神疾患の場合、外見だけでは日常生活の困難さが伝わりにくいため、診断書と申立書に生活実態を具体的に反映できているかが重要です。
次の項目を確認してみましょう。
- 食事、入浴、着替え、掃除、洗濯を一人で継続できているか
- 服薬や通院を自分で管理できているか
- 金銭管理や買い物を一人で行えているか
- 電話対応、役所の手続き、対人関係に支障があるか
- 家族からどのような支援を受けているか
- 働いている場合、職場からどのような配慮を受けているか
- 欠勤、遅刻、早退、業務上のミスがどの程度あるか
例えば、「働いています」とだけ書かれている場合でも、週3日・短時間勤務で、作業指示を毎日受け、欠勤があり、帰宅後は寝込んでいるという実態であれば、その内容まで具体的に確認する必要があります。
「初診日を確認できない」と判断された場合の書類チェック
初診日の病院が閉院している、カルテが廃棄されている場合でも、他の資料を確認できる可能性があります。
- 次に通院した病院の診療録
- 紹介状・診療情報提供書
- 健康保険の受診履歴
- 診療明細書・領収書・お薬手帳
- 会社へ提出した休職時の診断書
- 自立支援医療や障害者手帳の申請時に使用した資料
前回の申請時に、どの病院へ確認し、どの資料を提出したかを振り返ることが重要です。「初診の病院では証明書が取れない」と分かった時点で止まっていないか、次の病院の記録まで確認したかを整理しましょう。
当事務所では、不支給通知を受け取った後にこの順番で確認します
- 不支給決定通知書を確認し、理由と期限を整理します。
- 前回提出した診断書、申立書、初診日資料を確認します。
- 不支給理由に対して、追加できる資料や説明があるかを検討します。
- 審査請求と再請求のどちらを検討するか、現在の状況を踏まえて整理します。
- 進める場合は、診断書・病歴就労状況等申立書・初診日資料の整合性を確認し、必要な手続きを支援します。
名古屋・岡崎・豊田障害年金サポートでは、「不支給通知が届いたが、何から見ればよいか分からない」という段階からご相談いただけます。
前回の結果だけを見るのではなく、通知書と提出書類を確認し、次に取れる方法を一緒に整理します。岡崎・名古屋の2拠点での面談に加え、LINE・電話・オンライン相談にも対応しています。
初回相談は無料です。ご契約後は、社会保険労務士が代理人として、書類の確認から審査請求・再請求の検討、障害年金の手続きまで支援します。
まとめ 不支給通知を受け取ったら、まず「理由・期限・書類」を確認しましょう
不支給通知を受け取った直後は不安になりますが、すぐに諦める必要はありません。
まずは、以下の3点を確認しましょう。
- 通知書を受け取った日と、審査請求を検討する期限
- 不支給となった具体的な理由
- 前回提出した診断書・申立書・初診日資料の内容
不支給理由によって、確認すべき資料や適した対応は異なります。自己判断で急いで再申請する前に、通知書と書類を整理し、早めに専門家へ相談しましょう。
よくある質問
Q.不支給通知が届いたら、すぐに再請求してもよいですか?
再請求を検討できる場合はありますが、まず不支給理由を確認することが重要です。前回と同じ書類・同じ説明で再請求しても、同じ結果になる可能性があります。
Q.審査請求と再請求の違いが分かりません。
審査請求は不支給決定に対して見直しを求める手続きで、期限があります。再請求は、資料の追加や症状の変化などを踏まえ、あらためて請求する方法です。どちらが適しているかは、不支給理由や現在の状況によって異なります。
Q.不支給通知をなくしてしまいました。相談できますか?
相談は可能です。ただし、不支給理由や期限を確認するために通知書は重要です。年金事務所へ確認するなど、まずは決定内容を把握できるようにしましょう。

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